工場・倉庫の外壁塗装はメリットだらけ!費用についても解説

工場・倉庫の外壁塗装はメリットだらけ!費用についても解説

外壁が錆びていたり、色あせていたりなど、使い続けた工場や倉庫の外壁を塗装し直したほうがいいのか、悩まれているオーナーさんは少なくないでしょう。

そこで今回、こちらの記事では工場・倉庫の外壁塗装をするメリットや、塗り替えのタイミング、費用相場、外壁塗装時の注意点などを解説していきます。

目次

工場・倉庫の外壁塗装のメリットは? 

外壁塗装のメリットは、単純に見た目が改善されるというだけではありません。

塗料によって室内にさまざまな効果をもたらす上、間接的に複数のメリットがあります。詳しくみていきましょう。

職場環境の改善

職場環境の改善

工場や倉庫の室温は、外壁の良し悪しに大きく左右されます。

外壁は金属製であることが多く、屋外の気温に影響されやすいため、そもそも室内の温度が調整しにくいという特徴があるのです。

外壁の状態次第では、室内が暑過ぎたり寒過ぎたりして、中で働く従業員にとって業務効率が悪化する原因になります。

そんな時こそ、外壁舗装が生きてくるのです。

断熱塗料を塗れば室温を調整しやすくなりますし、月々の冷暖房費の節約にもつながります。

室温が安定した職場環境であれば、従業員も安心して業務に集中できるでしょう。

企業価値の向上

外壁塗装は、前項のような実務上のメリットだけでなく、企業価値を向上させるメリットもあります。

一つ目は、外観の改善によって、取引先などの第三者からの印象が良くなることです。

汚れが目立っていたり、色あせている外壁を見て、ポジティブな感情を抱く人は少ないでしょう。雨漏りなどしていれば、イメージは悪くなるでしょう。

「ここの企業は大丈夫だろうか?」と、不安を抱かせる可能性もあります。

対取引先への悪印象を未然に防ぐという意味で、外壁塗装は重要な役割を担っているといえます。

二つ目のメリットは、就職希望者からのイメージの改善です。

労働条件や交通の便に大差がない場合、汚れていて清潔感に欠ける職場より、綺麗で衛生的な職場の方が入社したいと希望する人が多いです。

建物のイメージが悪いために人材が他へ流れてしまうのは、大きな機会損失でしょう。

三つ目のメリットとしては、環境保全に配慮しているというPRにつながる点です。

外壁塗装によって断熱塗料や遮熱塗料を施せば、その分、冷暖房費用などの光熱費を削減することができます。

それは、化石燃料の削減にもつながり、間接的にCO2削減にも貢献できるのです。

世界中でSDGsが重視されている昨今、企業として環境問題への意識の高さをアピールしやすいでしょう。

経年劣化を遅らせる

四つ目のメリットは、経年劣化を遅らせるということです。

外壁塗装によってほどこされる塗膜は、雨風や埃、紫外線による建物へのダメージを軽減してくれます。

そういった効果が薄れてしまえば、建物の外壁はダイレクトにダメージを負うことになり、
劣化のスピードを早めます。

塗装だけで外壁の劣化を止められるわけではないですが、少なくとも劣化スピードを遅らせることは可能です。

結果として、建物自体の経年劣化を遅らせることができるのです。

工場・倉庫の外壁の塗り替えのタイミング

外壁の塗り替えのタイミングは、建物の劣化具合によって異なりますが、一般的には塗料の耐用年数に応じて、塗り替え作業がおこなわれる傾向にあります。詳しく解説していきましょう。

明らかな劣化症状がみられるとき

明らかな劣化症状がみられるとき

塗装のはがれや、カビ、汚れ、傷など、明らかな劣化症状がみられるときは塗り替えのタイミングと言えます。実害がでる前に、余裕をもって塗り替えましょう。

また、明らかな劣化症状がなかったとしても、たとえば油汚れや細かなチリが外壁表面にしつこくこびりついている場合、注意が必要です。

普通なら溜まらないはずの細かなゴミや油が蓄積しているのは、塗料に備わっていたはずの機能が減退している証拠なので注意しましょう。

早めに塗装業者に依頼して、点検してもらうことをオススメします。

塗装に使われる塗料にはさまざまな種類があり、耐久性、防水性、遮熱性、断熱性、防汚機能など、使う塗料によって外壁の機能に差がでます。

すでに塗装している塗料が、建物の保全に不十分であると判断した場合は、より機能性の高い塗料に塗り替えるといいでしょう。

塗料の耐用年数を経過したとき

外壁塗装に使われる塗料は、各メーカー、各種類によって耐用年数が異なります。

ちなみにここで言う耐用年数とは、法的に定められたものではありません。あくまで塗料を販売しているメーカーが独自に調査・検証することで、算出した期待値です。

ですが、塗り替え時期の目安としては十分に活用できるでしょう。

以下、いくつかの塗料をピックアップし、耐用年数と特徴をまとめたので確認してみてください。

種類 耐用年数 特徴
シリコン塗料 8~12年 耐熱性、耐久性があり、色あせや汚れにも強い。比較的スタンダードな塗料。
アクリル塗料 3~6年 色の種類が豊富で、価格も比較的リーズナブル。耐久性は高くない。
ウレタン塗料 6~10年 耐久性・柔軟性がともに高く、比較的安価である。
価格が安価な割に耐久性が高めで、グレード感のあるツヤが特徴。
ラジカル塗料 8〜15年 2012年発売、比較的新しいタイプの塗料。カビやコケに強く、耐久性、防汚性がある。施工例が多くないため、耐用年数に対する信頼度は高くはない。
無機塗料 10〜15年 主成分が無機物であることから、雨風や紫外線に強い。ただし、無機物の配合が低いものは柔軟性に欠けており、ひび割れを起こしやすい。
遮熱塗料 15~20年 文字通り遮断性に優れ、室温を下げる効果がある。また、光熱費の節約につながりやすい。
フッ素系塗料 10~16年 フッ素が含まれた合成樹脂を主成分とした塗料。
一般的に使用されることが多いウレタン系やシリコン系の塗料より、
機能性が高い分、価格も高めである。耐久性、耐熱性、防カビ性、防水性など、とにかく多機能。

※耐用年数や特徴は、各塗料メーカーの商品情報をもとに記載しています

ちなみに、耐用年数が経過した頃に起こる兆候として、外壁を手で撫でると白っぽい粉がつくことがあります。

白い粉の正体は、紫外線の影響で塗料から分離した顔料です。

これをチョーキング現象と言い、塗り替えのタイミングを見極める際のひとつの基準となっています。

8〜10年が塗り替えの大まかな目安

ここまで、塗り替えのタイミングをお伝えしてきましたが、理想としては経年劣化による実害が出る前に、早めに塗装し直すのがいいでしょう。

塗り替えのタイミングは塗料の耐用年数により異なりますが、極端に年数が短いものを除けば、総じて8〜10年あたりを目処に塗装業者に点検をしてもらい、必要に応じて塗り替えすることをオススメします。

気になる工場・倉庫の外壁塗装の費用は? 

気になる工場・倉庫の外壁塗装の費用は? 

外壁塗装の費用は、素材、業者、塗装面積など、さまざまな条件によって異なります。順番にみていきましょう。

塗装の素材によって変わる

以下は東京都、埼玉県を中心に塗装を請け負う企業の例です。とくにフッ素を使った塗料は価格が高い傾向にあります。

ウレタン 坪単価 15,000円
シリコン 坪単価 16,000円
ラジカル 坪単価 17,000円
フッ素 坪単価 22,000円

塗装業者によって変わる

続いて、塗装業者別の比較です。今回は東京で塗装依頼を請け負っている3社を例に、シリコン系塗料とフッ素塗料を比較してみました。

シリコン系塗料の坪単価 フッ素塗料の坪単価
A社 16,000円 22,000円
B社 24,000円〜26,000円 28,000円〜30,000円
C社 26,000円 34,000円

上記のように、塗料と面積が同じ状態でも、業者によって価格が大きく異なることがわかります。

塗装面積によって変わる

塗装面積によっても価格は大きく変わります。倉庫と工場、それぞれみていきましょう。

<倉庫の塗装価格>
倉庫の坪数を30坪、50坪とした場合、塗装価格の相場はおよそ60〜100万円となります。

以下は、倉庫向きの塗料と言われている遮熱塗料で、坪数別に価格を比較したものです。

倉庫の塗装価格の相場
坪数 遮熱塗料価格
30坪(108㎡) 604,800円 
50坪(180㎡) 1,008,000円

※上記価格は、下塗り費用や足場費用を含む費用相場です

<工場の塗装価格>
工場の坪数を100坪、150坪、300坪とした場合、塗装価格の相場は200~600万円となります。

以下も同様に、遮熱塗料を使った場合の価格の相場を坪数別に比較したものです。

工場の塗装価格の相場
坪数(外壁・屋根面積) 遮熱塗料価格
100坪(360㎡) 2,016,000円
150坪(540㎡) 3,024,000円
300坪(1080㎡) 6,048,000円

※上記価格は下塗り費用や足場費用を含む費用相場です

外壁塗装における注意点 

外壁塗装において主に注意した方が良いのは、業者選びと近隣住民への配慮です。こちらでは外壁塗装における注意点を3つ紹介していきます。

塗装業者を見極める必要がある

塗装業者を見極める必要がある

塗装費用や塗装期間など、塗装業者を選ぶ基準はいろいろとありますが、とくに注視したいのは、その業者が「地域の気候の特性を十分に理解しているか」です。

塗装と気候には密接な関係があります。

多くの塗料メーカーが「気温が5℃以下、あるいは湿度が85%以上の場合、塗装不可」と規定しています。

なぜなら、その条件を満たさないと塗料が乾ききらずに、塗装の効力が十分に発揮されないからです。

一般的には、気温や湿度が比較的安定している春や秋が適していると言われていますが、
厳密には地域の特性によって異なります。

そのため、各地域の気候の特性を十分に理解している業者を選ぶようにしましょう。

近隣住民とトラブルを避ける必要がある

もし、工場や倉庫の近隣に住居があるのなら、近隣住民とのトラブルが発生しないよう注意する必要があります。

足場を組み立てる時に騒音が鳴ったり、路上で業者の車両が邪魔になるなど、ささいなことがクレームにつながりかねません。

そういった不要な摩擦を避けるためにも、近隣住民にはできるだけ事前に挨拶や説明をしておくことをオススメします。

機材や備品を汚れる可能性を考慮しておく

業者側も人間ですので、塗装工事中にうっかり機材や備品を汚したり壊したりしてしまう可能性もゼロではありません。

その時はまず冷静に対応し、綺麗に清掃してもらい、場合によっては弁償してもらいましょう。

塗装業者もリスクを想定して損害保険に入っているケースが多いので、万が一のときは問題なく対応してくれます。

とはいえ、トラブルが起きないに越したことはありません。移動できるものは事前に場所を変えておくなど自身でも注意しておきましょう。

工場や倉庫について悩んだらプロに相談! 

土地活用において、建物のメンテナンスはとても重要です。

それは賃貸用住居や商業用施設の場合も同様で、外観や内観、建物内のすごしやすさなど、
定期的に改善をしなければ、建物としての魅力を損ないかねません。

工場・倉庫の外壁塗装の場合、工事の規模が大きくなりがちなので、「大きな支障が出ていないなら、別に現状維持でいい。多額の出費は避けたい」と考える人もいるでしょう。

しかし、第三者に土地や建物を貸し出して収益を得るのであれば、「この建物を使いたい」というニーズには最低限応える必要があります。

今回紹介した塗り替えのタイミングを参考にして、長期的な視点に立って判断してみてください。

ただ、中にはすでに自分で管理するのが億劫に感じていて、今ある工場や倉庫を手放し、別の事業を始めたいと考えている人も多いでしょう。

そんな時はぜひ近畿住宅流通にご相談ください。弊社はこれまで多くの土地活用に取り組み、土地と企業のマッチングに携わってきました。

土地・建物の管理やテナント探し、店舗開発の企画提案や運営など、豊富な実績がありますので、きっとお役に立てるはずです。

いま所有されている工場や倉庫に関して、今後の活用方法にお悩みでしたら、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。

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