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親の土地を調べるなら名寄帳と登記簿謄本がオススメ

親の土地を調べる方法について熟知している人はそう多くありません。しかし、ある程度の年齢を重ねれば、土地をはじめとして親の資産を相続するタイミングがやって来ます。

そのような時にスムーズに相続ができるよう、今回は親の土地を調べる方法を紹介します。土地を相続する予定がある方は参考にしてください。

目次

なぜ親の土地を調べることが重要なのか?

親の土地について詳しく把握しておかないと、いざ相続をする際に対処に困ることがあります。そこで、こちらでは親の土地を調べることがなぜ重要なのか、4つの理由を紹介します。

理由⑴相続税の対策を立てられるから

親が亡くなり、子供や遺族が土地を相続することになれば、相続税の支払いが発生します。土地の価値や面積によっては、相続税の支払い負担がかなり大きいことがあるのです。だからこそ、早めに土地の詳細を把握しておけば、余裕を持って税金対策をすることができます。

理由⑵資産運用の計画を立てられるから

土地は賃貸や売却によって収益を得られる可能性を秘めています。会社員の方の中には副収入や年金代わりに不動産を所有する人もいるほどです。だからこそ、相続予定の土地や建物を活用して収益を得られる見込みがあるのであれば、早めに資産運用の計画を立てた方がいいでしょう。

理由⑶土地を適切に管理できるから

親が所有している土地が、常に適切に管理されているとは限りません。草木が生え放題になっていたり、老朽化した建物があったりなど、管理上の問題が放置されている可能性があります。

あるいは不法投棄によって近隣地域に被害が出ている場合、近隣の土地所有者との間でトラブルが発生する可能性もあるでしょう。いざ相続をした時にそのような問題が発覚すれば、対応が後手にまわり、問題が悪化することがあります。そのような事態を防ぐためには、きちんと土地について調べ、定期的に土地の状況を把握することが重要です。

理由⑷家族の人生設計に関わるから

親の土地について調べることは、家族の人生設計にも関わる重要な作業です。たとえば、親が所有する家屋に将来的に家族で移住できることがわかっていれば、他の場所で家を建てる必要はありません。

あるいは、相続する土地を売却して得られる収益の見込みが立っていれば、家計の収支計画も大きく変わるでしょう。諦めていた子供の進学費用を払えるようになったり、何かしらの開業資金に充てられるようになったりするかもしれません。

以上のように、親の土地を調べることは、税金対策、資産運用、土地の管理、家族の人生設計など、さまざまな観点から重要であると言えます。

親の土地がどこにあるかを調べる方法

親の土地について正しい情報を得るにはどうすればいいのか、3つの手順を紹介します。

⑴名寄帳と公図を取得する

まず最初に、各市町村の役場や土地調査部門で名寄帳(なよせちょう)と公図を取得します。名寄帳とは、土地の所有者や所在地を示す公式の記録で、1通300円の手数料がかかります。また、公図は土地の位置や形状を示す地図で、隣地との境界を確認できるものです。取得には1通450円(オンライン請求だと1通430円)がかかります。

⑵住宅地図のコピーを用意する

次に住宅地図のコピーを用意しましょう。住宅地図には、土地の形状や建物の配置や道路の形などが詳細に記されています。住宅地図は書店やオンラインショップで購入可能です。

⑶資料を照合する

取得した名寄帳と公図を住宅地図と照合し、土地の正確な位置や範囲を特定します。土地の境界線や隣接する建物、道路との関係、土地の形状や面積など、一通りの情報が把握できるはずです。照合作業でもわからないことは、土地家屋調査士や隣地所有者に相談して確認作業を進めましょう。

親の土地の詳細な情報を調べる方法

親の土地がどこにあるかを調べるだけでなく、資産価値や過去の情報を把握しておくことも重要です。そこで、こちらでは土地の詳細情報を調べる方法を2つ紹介します。

固定資産税の請求書を確認する

毎年地方自治体から送付される固定資産税の請求書には、地番、家屋番号、土地の面積、建物の構造や築年月、評価額などの重要な情報が記載されています。そちらを見れば、土地や建物の特性を把握できるでしょう。

登記簿謄本を請求する

土地の分筆の記録、歴代の所有者など、より詳しい情報を確認したい場合は登記簿藤本を確認しましょう。登記簿謄本は、土地や建物の登記に関する詳細な情報が記録された公的な文書で、法務局や法務出張所で取得できます。

なお、登記簿謄本では土や建物について、それぞれ以下の情報を確認できます。

  • 土地の情報

面積:土地の正確な面積が記載されています。

分筆の記録:土地が分割された履歴、および統合された履歴が記載されています。

歴代の所有者:過去の土地所有者とその変遷が記録されています。

抵当権の情報:土地に抵当権が設定されている場合、その詳細が記載されています。

  • 建物の情報

種類:住宅、商業施設、工場など、建物の種類が記載されています。

構造:木造、鉄筋コンクリートなど、建物の構造情報が記載されています。

床面積:建物の全ての階の合計床面積が記載されています。

築年月日:建物が建築された年月日が記載されています。

親の土地を調べる際は共有の土地がないかチェックする

共有の土地とは、兄弟や親戚など、複数の人が共同で所有している土地を指します。このような土地は相続や売却、活用の際に所有権の比率や使用上のルールを巡ってトラブルが発生することがあります。

親の土地と思っているものが共有物かどうかを調べるには登記簿謄本を確認するのが手取り早いです。そちらを見れば、共有者の有無や持分比率などが明記されています。

共有の土地がある場合、相続や売却、活用をする際に共有者全員の合意が必要であるため、連絡が取れない人がいるとスムーズに進められない可能性があります。少しでも共有者がいる可能性がある場合は、早めに調べておきましょう。

親の土地の調べ方に関連してよくある質問

こちらでは親の土地の調べ方に関連してよくある質問に回答します。

土地以外の親の資産を調べる方法は?

親の資産調査は、土地だけでなく、預金、株式、保険、貴金属など多岐にわたります。これらの有無を調べるためには、まず遺品を整理して証拠を集める必要があります。具体的には以下のものです。

  • 預金通帳
  • キャッシュカード
  • クレジットカード
  • 固定資産税通知書
  • 保険証書
  • 金融機関や証券会社からの郵便物

なお、亡くなった親が保有していた株式を調べる場合は「証券保管振替機構(ほふり)」がオススメです。こちらに開示請求をすれば、親が保有していた株式を保管する証券会社名を知ることができます。その後証券会社に問い合わせることで、詳細を確認できるでしょう。

土地売却のご相談なら近畿住宅流通へ

親の土地を相続した際、売却を検討する人は少なくありません。また同時に、一般の方で土地売却について詳しい人はほとんどいないと言っていいでしょう。だからこそ、土地売却の際は弊社のような土地買取を専門とする不動産業者をご活用ください。

買取価格の見積もり、手続きのサポート、最適な売却戦略の提案など、あらゆるニーズに応じてサポートを提供します。土地売却でお困りのことがございましたら、どうぞお気軽に近畿住宅流通までご相談ください。

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