「奈良県で事業用地を活用することは可能なのか?」
今回はこのような疑問に応えていきます。
局所的には開発が進んでいる奈良県
奈良県は一般的に土地の取得が困難な傾向にあるため、局所的に開発が進んでいるようです。こちらでは、
- 学研奈良登美ヶ丘
- 森トラストによる新規ホテル開発
- 総合地所らによる分譲マンション販売
の3つを紹介します。
3年連続で住みたい街ランキング1位の学研奈良登美ケ丘
大東建託株式会社がおこなった調査によると、「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2022<奈良県版>」にて、学研奈良登美ヶ丘エリアが3年連続で1位となっています。
同エリアは奈良県で一番新しい街で、多くのマンションや商業施設が立ち並んでおり、郊外の拠点地域として有名です。大阪へのアクセスも良いため、若年層から人気があります。近鉄グループホールディングス傘下の近鉄不動産によって、開拓が進められてきたことでも知られています。
森トラストによる新規ホテル開発
2022年2月のニュースリリースで、デベロッパーの森トラスト株式会社が奈良県の官民連携事業「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」において、新規ホテル開発『(仮称)奈良吉城園計画』が着工したことを発表しました。
計画地である吉城園周辺地区は、東大寺や春日大社、興福寺などの世界遺産に囲まれており、都市計画法によって自然美を維持保存されてきた風致地区でもあります。
建物を2階建てにするなど、周辺の歴史的建造物の保存や景観保持に配慮しつつ、ラグジュアリーな体験を提供することで、同エリアの魅力を高めることを目指しています。なお、こちらのホテルは2023年夏に開業予定です。
総合地所らによる分譲マンション販売
総合地所、近鉄不動産、大栄不動産が共同で奈良県奈良市に開発した分譲マンションの『ルネ富雄』は、2021年12月に第1期販売が開始され、供給された70戸のうち約9割がすぐに契約に至りました。
利便性や防災、エコへの取り組みなどが評価されており、こちらは2022年12月に完成予定です。
奈良県は土地の取得や活用が難しい?その理由
先述のように局所的に開発は進んでいるものの、新規で奈良県の土地を取得するのは現実的にかなり困難と言えます。
その主な理由として、
- ベッドタウン化が進んでいる
- 高額売却への意欲と代替地の要求
の2点があげられるでしょう。順番に解説します。
ベッドタウン化が進んでいる
奈良県の人口数ベスト3である奈良市、橿原市、生駒市、また北西部に位置する香芝市、王寺町、葛城市はベッドタウンとしての性格が強く、人口減少率が比較的低い傾向があります。
住宅が圧倒的に多く、商業や工業などの投資用の土地としては少々不向きと言えるでしょう。
高額売却への意欲と代替地の要求
奈良県の土地取得がスムーズにできない大きな要因の1つは、既存の地主が高額売却に意欲的であることです。道路建設でさえ、売却価格で中々折り合いがつかないことも珍しくありません。
同時に、自治体が代替地の要求に応えることも難しく、交渉が難航しがちです。県としても、今後円滑な土地利用を進めるにあたり、新しい土地収用システムの確立や、放棄地への重課制度の開始などを検討しています。
詳しくは、こちらの資料を参照してください。
「奈良県のプロジェクトを進めるための土地利用の解決策の検討」(奈良県)
https://www.pref.nara.jp/secure/197937/shiryo1.pdf
奈良県の事業用地を活用する場合の相談先は?
こちらでは、奈良県で事業用地を活用する場合の、オススメの相談先を紹介します。
「e port投資用」
奈良エリアの売買不動産、不動産投資物件を取り扱っている株式会社ルーフホームが運営するサービスです。事業用物件や事業用地も取り扱っており、サイトにて会員登録をすることで、非公開物件が閲覧できるようになっています。
詳しくは以下のサービスサイトを参照してください。
e port投資用:https://beblo.net/eport/
「(株)かとうホーム」
事務所や倉庫、工場、コンビニ跡、マンションなど不動産賃貸仲介をおこなっている企業です。主に橿原・桜井・大和高田・磯城郡・吉野郡の物件を取り扱っています。詳しくは以下のサービスサイトを参照してください。
KATO:https://www.kato-renta.jp/
「金星実業株式会社」
奈良県天理市を拠点に、住宅用地やマンションなどの居住用不動産のほか、倉庫、工場、テナント、資材置き場などの事業用不動産を取り扱う企業です。売買賃貸ともに仲介をおこなっており、40年以上の歴史があります。
詳しくは以下のホームページを参照してください。
不動産業 金星実業(株):https://kanabosi.webnode.jp/
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